iPad 母の姿 考えること(五六七)



皆さん、こんばんは。
自宅で過ごす時間が増えた昨今、皆さんはどうお過ごしでしょうか。

私はネットで作業をしたり、本業の準備をしたり、花巻パンを巻いたり漫画を読んだり、イッヌと遊んだり、NetflixやHuluをダラダラとみたり15時間くらい寝腐ったりしています。
あーサイコー。家サイコー。

同時に現状できる事を探っていく中で、世の中がどんどん変わってきているのを正に体感している気がします。
リモートワークが進み、テレビもコメンテーターが自宅から配信していたり、Zoom会議やZoom飲み会なんてのも至る所で耳にします。

70歳半ばを過ぎたうちの母親でさえ、iPad片手にお悔やみ欄をネットで読み、iTunesで凛として時雨を聴き、動画でレシピやゴシップを漁ったりするんです。
世の中が変わっていくのも当然なのかも知れません。

そんな母親を見ていると、これから介護福祉の世界も大きく変わって行かなければいけないし、大きく変わっていくんだろうなと考えずにはいられなくなります。

皆さんが通いたい 通所サービスとは


高齢者の福祉サービスには訪問サービスと通所サービスというものがあります。

訪問とは読んで字の如く(主に)自宅に専門職種が赴いてサービスを行います。
訪問看護や訪問介護、訪問リハビリなどがこれに当たります。

通所とは、逆に自宅から利用者が施設などに赴いてサービスを受けるものです。
デイサービスやデイケア(リハビリ)などが当たります。

ここで皆さんに質問です。通所サービスでどんなイメージですか??

実際に見た事がある方、テレビで何となく見た事がある方、全く知らない方、様々だとは思います。相談業務をしていると「集まって体操をする」「集まってお風呂に入る」「集まってゲームをする」などと言われる事が多いです。

実際にこれは正解だと思います。
多くの今の訪問サービスは自宅から集まり、みんなで何か催し物やゲームをし、体操(リハビリ)をし、お風呂やご飯を食べて半日なり1日なりを過ごしてもらっているところが多いのではないでしょうか。

ただ、ここ10年くらい考えているのは、これはもう変えらざるを得なくなってくるのではないでしょう。

そしてこれはきっと既に多くの著名な方や真剣に臨床で働く方が考えていることだと思います。
まだ多くのところでは個別性があまり無いんです(と知っている範囲でですが思っています)。
※すでにこの課題に取り組んでおられる事業所も当然あると思います。

これは今までと同じことをしている事業所が悪いわけでは無いです。
構造の問題、マンパワーの問題、医療安全の観点、さまざまな課題があり取り組めないのも現状でしょう。

ただ、考えなければいけないのは「それ、自分が通うとしたら行きたい場所?」ってところだと思います。
自分はまだ若いからまだ先なので、と思うのであれば「それ、ご両親楽しんで行くかな?」ってところだと思います。

私の母親は間違いなく楽しめないです。

状況を察してもし行ってくれたとしても、用意して欲しいのはみんなで手足を上にあげたり、声を揃えて正解を言い合うアクティビティではなく、フリーWiFiだと思います。

それでは私に現状できるすぐ出来る何かアイデアがあるのかと言われれば、考え中ですと答えるしかありません。
でも変わっていかなければ行けない分野だなとずっと思っていました。

で、今日言いたかったのは更にその先です。

通所サービスって 密だよね


「集まって一緒に楽しむ」正に現状の通所サービスって密にならざるを得ない場所です。換気は何とか出来るかもしれません。でも、基本的には密です。

しかも高齢者です。症状が悪化するリスクが高いです。どうなっていくんでしょう。

徹底的に気を付けていく。というのを前提で取り敢えずは進んで行くでしょう。

ただ、それでいいのかなと思ってしまう私もいます。

通所は訪問には無いメリットもあります。
・社会性が途切れている方の社会性の確保。
・食事や入浴、運動の機会の確保。
・独居や高齢世帯の生きがいの提供。

少し簡単に書いているので語弊が生じるかもしれないですし他にもたくさんメリットはありますが、現状対象によっては変わりがない機能もあります。

最初に述べた個別性の話とともに、密の問題が加わったことでより考えていかなきゃ行けないフェーズに入ってきたのでは無いでしょうか。
あ、それと認知症カフェも更に発展していく(発展せざるを得ない)必要が出てきましたね。
なーんて事を母親が作ったおいしいカレーライスを食べながら考えたり考えなかったりしていました。
今、少し後、もっと後、やらなきゃ行けない事を今は見える形にする作業をしています。

tot(後ろの音楽:KIRINJI)

LAUKIKA

ふだんぎのときも よそいきのときも 寄り添うラウキカのお菓子 北海道の東の町 なかしべつ よりお届けします